篝火 : 第二節 食事の後、京子は八剣と二人で呉服屋へと向かった。 道中、相変わらず京子は色々なものに目を奪われて、八剣にあれやこれやと問い掛け、八剣はそれを懇切丁寧に説明してやっていた。 程なく辿り着いた呉服屋で、京子は説明もそこそこに、あれよあれよと言う間に採寸を済まされた。 何が起きているのか理解するよりも速く、女亭主はさっさと手早く仕事をした。 大きさの合わない男装束を着込んだ少女に、何を思ったのか。 女亭主は明後日には仕立てておくよと言ってくれ、更にはこんな布はどうだいと反物を選ばせてくれた。 しかし八剣が選んだのは柄ない反物ばかりで、折角だから着飾らないとと勧める女亭主に、八剣は旅の途中なのでと柔らかく断った。 生憎、着飾れるような生活は出来ないのだと。 京子は京子で、女亭主と八剣の話などまるで聞いていなかった。 店の中を彩る色彩豊かな反物に目を奪われて、一つ一つ触りながらじっと見ていた。 その様子を見た女亭主は、やっぱり綺麗になりたいんじゃないかねェ、と言ったが、八剣はやはり断った。 代わりにそれなりに上質の布を選ばせて貰う事で一段落した。 八剣の記憶の中にある遠い日の彼女は、お洒落なんてものとは縁遠かった。 綺麗に着飾るよりも、動き易い方が良いと言って、裾だって遠慮なく捲り上げて、女らしさなど何処吹く風。 簪や櫛も邪魔だと言って、余程の時でも嫌々身に着けたものである。 行く時と同じ大路を通って、宿へ戻る道すがら。 京子は来る時に見たもの聞いたものを覚えているか確認するように、ぽつぽつと名前を呟いていた。 チンドン屋と擦れ違うと、子供がそれを追い駆けていた。 京子の手がそれについて行きたそうに少し八剣の手を引っ張ったが、結局、彼女は何も言わずに八剣について歩く。 まだ八剣の手を振り払ってまで、自分のしたいようにする気はないようだ。 けれども、このまま外にいれば、それも時間の問題だろうと八剣は思う。 元来、彼女は人に言われた通りにするような、聞き分けの良い性格ではない。 (……こうしていられるのも今だけ、と言う事だね) 雛鳥のように、手を引く八剣の後ろを素直について歩く京子。 龍麻に対しても、あまりそう言った事を赦す彼女ではなかった。 大抵、不意打ちだったり、急いでいるからと半ば強引に繋がれる以外、歩き難いからと嫌がっていた筈だ。 遠い昔はどうだっただろう。 彼女がもっと小さくて幼かった頃。 もう少し素直だったようにも思うが―――――やはり、一時期は嫌がっていたか。 「なあ、あれなんだ」 「うん?」 思考に沈んでいた八剣を、京子の声が現実に戻す。 京子は進む先を指差していて、其処には宿と並ぶ瓦版屋があった。 そして瓦版屋の前に、声を上げて立っている少女が一人。 「アン子ちゃんの瓦版だよー! 西の川辺で小豆洗い、東の橋に狐の火。都では貴族の間で河童狩りが今の流行り。嘘か真か知りたいのなら、アン子ちゃんの瓦版は買いにしないと損するわよ! ――――っと、ちゃあんとこの町の事も書いてあるわよ。先日捕らえられた泥棒の顔、知ってる方はいるかしら? 知らなきゃ是非とも読んで頂戴! 一部三文、早いもの勝ち!」 片手に瓦版の束、片手にその一枚を掲げて見せて、眼鏡をかけた少女は往来の人々に呼びかける。 道行く人は立ち止まり、一枚頂戴と銭を出し、少女はほくほく笑顔でそれに応じた。 その内容を知っている八剣が思うに、恐らく、人々は真偽の程はどちらでも良いのだろう。 まるで物語の如く綴られる文章に惹かれて購入しているのが殆どのように見える。 平和な町の娯楽の一つになっているのだ。 そこそこ人気があるのか、彼女が手に持っていた瓦版は、あっという間に減っていった。 残り一枚になって、人の通りは落ち着いてしまった。 道行く人々は既に瓦版を買った人達ばかりで、少女は誰かいないかと辺りを見回す。 ―――――と、その目が此方にひたりと留まり。 「見ない顔よね。どう? 一部三文!」 「あ?」 近付いて声をかけられて、京子はきょとんとした。 「あたしのネタは確かなの。読まなきゃ損よッ」 「………?」 詰め寄られるも、京子は少女の言葉の意味をまるで理解していない。 なんだコレ、と言わんばかりに八剣を見上げた。 すると少女の方も八剣を見る。 「――――悪いね。俺がさっき買っちゃったから」 「…そうなの? あ、でも買ったのは貴方で、そっちはまだなのよね?」 「……あ?」 くるりと標的を再び京子に変えて、少女は言った。 これは中々手強い、と八剣は心中で呟く。 「折角だから買わない? 一部たったの三文よ」 「………何を?」 「コレよ、コレ! なんなら、オマケもつけるわよ。どう?」 「……………?」 少女はこれでもかと言わんばかりに京子に詰め寄ってみるが、京子はやはり判っていない。 眉根を寄せて、少女と掲げられた瓦版とを交互に見る。 少女は、根気良く京子の反応を待った。 しかし、京子から発せられた言葉は、恐らく彼女の予想にはなかったものだっただろう。 「……コレ、なんだ?」 「―――――はぁ?」 思わず、少女の口から間の抜けた声が漏れた。 眼鏡がずれて、少女はぽかんと口を開けて京子の顔をまじまじ見つめる。 その眼差しが少々居心地悪くなったのか、京子は八剣へと視線を向けた。 「なぁ、なんだ? コレ」 「瓦版だよ」 「かわ……?」 「何、アンタ知らないの?」 ようやく意味を理解して、少女が目を丸くして京子に問う。 京子はこっくり素直に頷いて、それを見て少女は益々目を丸くした。 少女の反応は普通のことだ。 都でも田舎でも、瓦版ぐらい皆知っている筈なのだから。 それを知らないなんて言われた日には、こんな反応をしてしまうのも無理はない。 知らなくて何が可笑しいんだと言う顔で首を傾げる京子に代わり、八剣が弁明する。 八剣は二人の少女を軒下に連れて行き、周りに声が漏れないように極力声を抑え、 「この子はこの間まで病気だったんだ。生まれつきでね、親が過保護で外に出させて貰えなかったんだよ。……外を知ると出たがるだろうからって、何も知らないままでね。もう問題ないんだけど。それで今、勉強の旅をしてるって所かな」 「……はあ……そりゃ大変ね。でも、瓦版くらい、あっちこっちで見るものじゃない。…何処から来たのか聞いてもいい?」 「此処から北に上った所に、街があるでしょ? 其処からね。だから、まだ旅も始めたばかりで、知らないものだらけなんだよ」 真実三割、嘘七割。 つらつらと、よくもまぁ嘘が並べられるものである。 口八丁に案外喋れるものだと、八剣は少々自分に感心していた。 龍麻であったらこうは行かない。 自分に嘘がつけない彼は、こういう時に誤魔化すことさえ上手くは行かないのだ。 今此処にいるのが自分だけで良かったとつくづく思う。 彼がいたら、何処でボロが出るか。 少女は、顎に手を当てて暫く考え込んだ。 「……北の街って言うと、貴族のお屋敷が一軒あったわね。でも、娘なんていたかしら…」 「秘密にしてたんだよ。過保護な人達だったからね。外ではなんて言われてるか知らないけど、やっぱり娘は護りたかったんじゃない?」 「いいの? 連れ出しちゃって。…おまけにそんな事まであたしに喋っちゃって。あたし、瓦版屋よ?」 「言わなきゃ帰してくれないだろう? ――――それに、書いたところで信じて貰えないんじゃないかな。向こうも今まで只隠しにしてた娘の存在を、こんなに成長した今になって早々世間に対して認めはしないだろうし。書いてキミが無事に済むって言う保証もないけどね。あと、連れ出すことは許可は貰ったから」 一つ脅しめいた文句を含めると、少女が顔を顰めた。 暗に無事に済まないと言う言葉に、また考え込むように唸る。 「―――――そういう訳で。この瓦版は買わせて貰うから、一つ、内緒にしておいて貰えないかな」 けろりと声色を変えて告げる。 口止め料としては安価だが、下手をすれば命が関わるというなら話は別だ。 少女はむぅと腕を組んで考えたが、結局、手を出した。 其処に銭を三枚置けば、交換で瓦版が差し出される。 「まぁ…そうよね。いいとこのお姫様がお忍びの旅なんて、人に知られたら、誰に狙われるか判らないし」 「そういう事。ご理解ありがとう」 渡された新聞を不思議そうに眺める京子を見遣る。 八剣が思った通り、京子は何が書いてあるのか読めていない様子だった。 此処でそれについて質問されると、また少しややこしくなりそうだなと思う。 娘に文字の読み書きさえもさせないような親だったのか、と。 この話に関して、これ以上に掘られると、うっかりボロが出てしまいそうだ。 出たところで、真実を話せる筈もないのだし、どうせ荒唐無稽な作り話と呆れられるだけだろうが――――――― 少女はしげしげと京子を見つめ、お嬢様には見えないわ…と小さく呟く。 それも京子が大きさの合わない男物を着ているからだと言う理由で、一人納得しているようだが。 それ以上の京子への興味を逸らそうと、八剣は京子の手の中の瓦版を眺めながら少女に問う。 「しかし、この瓦版は面白いね」 「そう?」 一転、少女は嬉しそうに胸を張って見せた。 「まるで妖怪絵巻だよ。これだけ情報を集めてるのは初めて見る」 「でしょうね。この町でもあたし位よ、妖の怪を記事にするなんて」 「売れてるの?」 「売れてるから書いてるのよ! 結構評判いいんだから」 「だろうね」 先刻の様子を思い出しながら、八剣は頷いた。 「西の川原の小豆洗い……か。見たの?」 「見に行ったわよ、ちゃんと。どんな小豆洗いかも調べたかったし、前に其処を通った時にはいなかったから、いつ頃からいるのかも確かめたかったし」 「それで、いた事は確認できた?」 「それらしい影はあって、歌も歌ってたわ。“小豆洗おか、人取って食おか”って。姿もちゃんと見たかったから近付いたんだけど、どう間違えちゃったのか判んないけど、川に落ちちゃって。その間にいなくなったのよ。ちゃんと取材したかったのに!」 憤慨する少女に、よく恐れないものだと八剣は内心感心していた。 小豆洗いは人に害を成すような妖怪ではないが、それの口ずさむ歌は不気味である。 少女が述べた通り、川のほとりで“小豆洗おか、人取って食おか”と歌い、小豆を洗っている。 小豆を洗う音や歌に気を取られていると、知らないうちに川べりに誘導され落とされてしまうのだ。 普通の人ならば、興味心はありながらも、恐ろしくてあまり近付こうとは思うまい。 ひょっとしたら、食われてしまうかも知れないのだから。 それを恐れず近付いて、挙句逃げられたことに憤慨するとは。 大の男でも気味の悪いものには早々関わりたくないだろうに、大した度胸だ。 「それは残念だったね」 「折角、誰も見た事ないって言う小豆洗いの顔が判ると思ったのに〜ッ」 確かに、小豆洗いの顔を見た者はいないと言う。 大抵、顔を見られるまでもなく、何処へともなく消えてしまうからだ。 彼女にとって最も悔しかったのがその事だったようで、少女は次こそは絶対に…と闘志を燃やしている。 そんな少女に、京子が瓦版から視線を外し、いきり立つ少女に向けて問う。 「あずきあらいって、なんだ」 「妖怪よ」 「……ようかいってなんだ」 問い掛けに少女が答えれば、八剣の予想通り、また問い掛け。 少女はそんな事も知らないのかと言いかかったが、先程の話を思い出してか、なんとかそれを呑み込んだ。 それから暫くの間、少女による京子への教習が行われていた。 ひゅう、と風が吹いた。 冷たい風が。 その風は北から降りてきていて、龍麻が顔を上げてその方角を見れば、うっすらと高い影。 既に細長い棒状のものにしか見えなくなったそれは、何処までも高く続き、天を貫いていた。 ――――――“天の塔”だ。 龍麻は暫くの間それを見上げていたが、やがて視線を外した。 本来の目的であるものがある方向へと向き直ると、歩き出す。 京子が“天の塔”を離れて、時間にして約100時間が経つ。 塔からこの町に着くまでの道程は、思っていたよりも順調なものだった。 一番に懸念していた八剣の事は、一番最初に呆気なく崩された。 だが同時に、そんなものなんだろうな、とも思う。 八剣が何を思って何を行動するか、それは昔から変わらないようだ。 妖怪達はどう動くかと思ったが、此方も意外に大人しかった。 “天の塔”が近くにあるからか、それとも龍麻達の正体を察しているのか―――――いずれにしても、道中が無事に済んだことに代わりはなく、それは龍麻にとって有り難かった。 京子の力が失われていることも、龍麻の予想の範囲内だ。 全てを忘れ、自分自身も失っている事は、少々ショックだったけれど。 空を見上げれば、相変わらず夜だけが世界を支配する。 彼女が飽きずに見上げていた月は、今はない。 月は気紛れに顔を出す程度しか、この世界に存在する事を赦されていない。 ……月は本来、太陽があってこそ、この世界で存在できる。 月は、夜空に散らばる星々のように、自ら光を放つことが出来ない。 太陽の光を受けて、それが反射してこの大地を照らし、故に地上に“月”は存在する事が赦されていた。 それが今は、遠い星々の光の欠片を掻き集めて、それらを腹一杯に溜め込まなければ輝く事が出来ない。 太陽が失われた日、月もその存在意義を半分失った。 その瞬間の喪失感は、今も龍麻の中に根付いている。 この痛みは、あの寂しさは、世界が太陽を取り戻さない限り、きっと一生埋まらない。 数多の星々に支えられて、仄白い光を放つ月。 せめて人々に忘れられまいと、太陽を失ったままで空へと昇り、沈む、月。 (―――――忘れられたら、僕等は存在できない) “人”ではない自分達。 “人”と同じ形をして、“人”ならざる自分達。 忘れられれば容易く露と消えてしまう、酷く頼りない存在。 最初に光が消えた日から、幾星霜。 このまま時間が流れれば、いずれ太陽は存在していたことさえ忘れられる。 今は伝承のように語り継ぐ人もいるけれど、それもいつかは風化する。 (そうしたら、京は今度こそいなくなる) 存在を知っている人がいる事。 存在していると感じている人がいる事。 命は命にその存在を認識されて、初めて其処に“存在”する。 進む先に、祠があった。 もう随分長い間放置されているのだろう、半分蔦に侵食されている。 このまま数年が経てば、恐らく、祠は完全に蔦の緑に隠れ、見えなくなってしまっただろう。 そして完全に忘れ去られた頃、この祠は存在意義を失い、土に還って存在を失う。 ――――――いつか彼女が、消えてしまうかも知れないように。 (……誰かが、) 祠に近付いてよくよく見れば、真新しい小さな足跡があった。 子供のものだと判る大きさだ。 祠の前には団子。 歪な形をした、餡の食み出た団子。 もう少し硬くなっている。 (誰かが、覚えていてくれたら、) 此処は町の外れだ。 子供が一人で来る事は可能だが、親は感心しないだろう。 龍麻が祠に手を触れると、頭の中に映像が浮かぶ。 目の前に、二人の子供が立っている。 10歳程の男の子と、5歳程の女の子だった。 女の子が龍麻の足元に歪な形の餡団子を置いた。 男の子が膝を折って地面に座ると、その隣に女の子も正座する。 男の子が女の子に話す。 此処はな、ずーっと昔、おてんと様って神様を祀ってたんだってよ。 オレ達の、じいちゃんのじいちゃんの、またじいちゃんが、建てたんだって。 そんで、そのじいちゃんも、じいちゃんのじいちゃんも、オレ達のじいちゃんも、父ちゃんも、此処を守ってたんだってよ。 だけど父ちゃん、いなくなっちまったからな、誰もおてんと様を綺麗にする人いなくなっちまった。 隣のばあさんも、おてんと様なんて、ずーっと昔に居なくなっちまった神様祀ってどうすんだ、って意地悪言うし。 だけどな、オレは信じてんだ。 おてんと様はどんな神様か知らないけど、でも父ちゃんが信じてた。 父ちゃんはじいちゃんが信じてるから、信じたんだって。 信じていれば、神様はいなくなったりしないんだってさ。 もう誰もお願いなんかしなくても、おてんと様はどっかでオレ達を見守ってんだ。 オレ達がなんにも言わなくても、どっかでオレ達を見てるんだ。 なのに、オレ達まで忘れたりしちゃ、おてんと様がかわいそうだ。 お前だって、友達に急に自分の事忘れたなんて言われたらイヤだろ? 女の子がこっくり頷いた。 ―――――だろ? だから、オレ達が覚えてなきゃ。 おうちも綺麗にしてやんなきゃ。 そんで、時々、ありがとうも言わなきゃ。 ……そしたらきっと、いつか母ちゃんだって元気になるよ。 おてんと様が見てくれてるから、オレ達がいい子にしてれば、いつかきっと、母ちゃん元気の病気も治してくれるんだ。 二人は両手を合わせて、目を閉じ、じっと動かなくなった。 ――――――それは、この祠の記憶。 (どんな理由でもいい。誰かが覚えていてくれたら、) それが、目の前の苦しみから逃れたい一心でも。 人と人との繋がりを別つ為の願いでも。 理由はなんだって構わない、この世に存在している事を忘れないでいてくれれば。 (僕等はまだ、生きていける。存在していられる) 嘗て、彼女が龍麻に生きる理由をくれたように。 手を差し出してくれた日のように。 それからずっと、“龍麻”と言う“存在”を覚えていてくれたように。 誰かが覚えていてくれれば、この現世(うつしよ)で生きていける。 その命が尽きてさえ、此処に生きていた証は残る。 あの子供達が覚えてくれている限り、この祠は恐らく、此処に存在し続けるだろう。 子供達の親が、太陽が失われて尚、守り続けてくれたように。 祠の戸口に手を翳すと、龍麻の手の甲が光った。 コの字型に湾曲した、尾の出た玉のような形の光。 光る手に焦る事なく、龍麻は表情を変えずに、その手で祠の小さな戸に触れた。 本来、開かれる事のないように施錠された筈の戸は、小さな音を立てて開かれる。 中には龍麻の手よりも少し大きい程度の、石造りの箱が収まっていた。 箱を取り出し、蓋を開ける。 其処にあったのは、月と同じ色に光る石。 遥か昔に蓄えられた光を、今ようやく放つ、玉。 ―――――束の間でいい、気休めでいい。 どうかこの光が、彼女の“存在”を繋いでくれますように。 篝火 : 第三節 当初、予定になかったアン子が出て来ました。 新聞との関連は切り離せません。外法帖の彼女のご先祖(杏花さん)も瓦版屋でしたしね。 八剣が喋る喋る(笑)。龍麻と会話するより話弾んでますね。嘘八百だけど。 次はアン子さんがよく喋ります。 ……龍麻がそろそろ喋らなくなって来ました(笑)。独り言は多いけど。 |